その小さい粒の中に
たくさんの成分がギュッと詰まっている大豆!
 

たんぱく質や脂質などの主成分はもちろんのこと、
微量成分も数多く含まれています。

 

大豆と豆乳

どんなものがあるのか?というと
 

  • 大豆サポニン
  • 大豆レシチン
  • 大豆イソフラボン
  • オリゴ糖
  • ビタミンK

 

などです。

 

もしかして、
いつかどこかで聞いたことがある!
というものが並んではいませんか?

 

大豆の微量成分は、その機能に注目が集まっており
今も様々な研究が続けられています。
 

中でも、一番の注目株は大豆イソフラボンです。
 

大豆イソフラボンとは、
いったいどのような成分なのでしょう。
 

その効果についても併せてお届けいたします。

 

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大豆イソフラボンとは?

大豆イソフラボンは、
大豆の胚芽に多く含まれている、フラボノイドの一種です。
 

そのフラボノイドは?というと、
ポリフェノールの一種です。

 

なんだか、ややこしいですね^ ^;

 

簡単に説明すると・・・
 

ポリフェノールは、植物に含まれている組織成分の総称で、
「フラボノイド系」と「フェノール系」に分かれます。
 

この「フラボノイド系」に属している1つのポリフェノールが
大豆に含まれているイソフラボンになります。
 

大豆1粒中の含有量は、0.2~0.3%という貴重な成分です。

 
 

大豆イソフラボンの種類

細かい話になりますが、
実は、大豆イソフラボン自体も複数成分からなっています。
 ※現在確認されている成分は15種類です。
 

◎グリコシド型:配糖体(分子に糖が結合しているもの)
        ゲスチニン、ダイジン、グリシニン
 

◎アグリコン型:非配糖体(分子に糖が結合していないもの)
        ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテインなど
 

というように、2種類に分類されています。
 

グリコシド型とアグリコン型の違いは、
糖が結合しているか否かだけなのですが、

 

このことが、分子の大きさに影響を与え
吸収率の違いを生んでいます。

 

どういうことかというと・・・
 

分子は、糖が外れた小さな形でないと
体内に吸収されることができません。

 

グリコシド型の分子には糖が結合していて、
腸内細菌によって分解されると外れるようになっています。
 

分子が吸収され始めるのは、分解された後です。
 

方やアグリコン型の分子は、糖の結合が無いため
体内に入るとすぐに吸収され始めます。
 

違いが出て当然といえば、当然のことではないでしょうか。
 

ちなみに、グリコシド型とアグリコン型の吸収率を比べると、
その差は3倍以上と言われています。

 
 

大豆イソフラボンの効果

さぁて・・・
 

何はさておき、
ここが、一番気になるところではないかと思います。
 

大豆イソフラボンの効果を、
大きく3つに分けて説明していきます。

 
 

エストロゲン様作用と抗エストロゲン作用

大豆イソフラボンが注目される理由は、
女性ホルモンのエストロゲンと化学構造が似ており、
体内でも似たような働きをするというところです。
 

エストロゲンは、
 

  • 女性らしい体系を作る
  • 妊娠しやすい体を作る
  • 肌をつややかにしたり、髪の毛を豊かにする
  • 動脈硬化抑制
  • 骨粗鬆症予防

 

などの作用を持っています。
 

ただ、残念なことに、
加齢と共に分泌量減っていきます。
 

それによってもたらされる様々な障害は、
頭の片隅にあるのではないでしょうか。
 

代表的なものは、
更年期障害や動脈硬化、骨粗鬆症などです。

 

 

大豆イソフラボンには、
不足していくエストロゲンを補う働きがあります。
 

これを、エストロゲン様作用といいます。
 

つまり、エストロゲンの不足から起こる障害を緩和
もしくは予防する効果
があるということです。
 

そして、ちょっと意外な事かもしれませんが
大豆イソフラボンは、全く逆の働きも持っています。
 

何か?というと、
エストロゲンの過剰分泌を抑える働きです。
 

エストロゲンは、日常の不摂生が主な原因となって
過剰分泌を起こすことがあります。
 

こんな時、大豆イソフラボンは、
エストロゲンの分泌量を抑えてくれます。
 

こちらは、抗エストロゲン作用と言われています。
 

エストロゲンの過剰分泌による障害をあげると、
 

不眠や頭痛、骨粗鬆症、生理不順
性欲減退、脂肪蓄積、加齢亢進、などなど・・・
 

まだまだ、たくさんでてきます。
 

が・・・
 

中でも、乳がんや前立腺がんなど、
性ホルモン依存性がんの予防に効果があるとされています。
 ※性ホルモン依存性がん:ホルモン濃度が高いと発生しやすいがん

 

 

※男性の方へ

女性ホルモンだから、関係ないや!
なんて思ってはいませんか?
 

女性の量からすると、各段に少ない量ではありますが
男性にも、エストロゲンは分泌されています。
 

前立腺がんもそうですが
女性乳房も、男性ホルモンの過剰分泌に起因しています。
 

ここでの大豆イソフラボンは、
男性ホルモンを抑える役割を果たしてくれますから
病気の予防効果も期待することができます。

 

 

抗酸化作用

人は呼吸をして、酸素を取り込むことで
エネルギーを生じています。
 

ただ、このエネルギー生成過程において、
酸素に触れた細胞などは酸化してしまいます。
 

それだけではありません!
 

体内に取り込まれた一部の酸素は
活性酸素へと変化します。
 

活性酸素は、細胞を攻撃し
身体に悪影響を及ぼします。
 

といっても、普段は、体内に存在する抗酸化物質
活性酸素を中和しているので心配ありません。
 

ただ、何らかの原因で、
活性酸素が大量発生することがあります。
 

体内にある抗酸化物質は、
活性酸素の攻撃を繰り返し受けることで
次第に量が減っていきます。
 

つまり、体内において
細胞の酸化が進みやすい環境が出来あがるわけです。

悩み

 

結果、細胞のガン化
過酸化脂質の発生、増加という現象が起こります。
 

そうそう!
お肌の老化も、細胞の酸化が原因なんです。
 

活性酸素って、怖いと思いませんか?

 

 

ちょっとぉ~
大豆イソフラボンの話だよねぇ~!?
 

なんて思っているかもしれませんね^ ^;
 

少しだけ、活性酸素のことを知って欲しかったので
長いかなとは思いましたが、書かせていただきました。

 

で・・・
 

この、活性酸素を中和する
という作用を持っているのが、大豆イソフラボンです。
 

細かい話をするとしたら、
大豆イソフラボンの持つゲニステインやダイゼイン
といった成分が、そういう働きをしてくれます。
 

ということは?
 

活性酸素が原因で引き起こされる
様々な症状の予防・改善効果があるということです。
 

具体的には、
 

  • 生活習慣病の予防
  • ガン予防
  • 血流改善
  • 肌トラブルの予防や改善

 

などの効果を期待することができます。

 

 

脂質代謝改善作用

漢字が並ぶと難しく感じてしまいますが、
毛嫌いしないでくださいね^ ^;
 

これは、大豆イソフラボン
血中脂質に対して作用するというものです。
 ※血中脂質:コレステロール、中性脂肪など
 

中でも、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)への
作用が認められています。
 

LDLコレステロールは、

動脈硬化

よくご存じの方も多いのではないでしょうか。
 

血液をドロドロにするので、
動脈硬化の原因になることでも有名です。
 

大豆イソフラボンは、LDLコレステロール値を抑制
血液をサラサラに改善する作用があります。
 

よって、心筋梗塞脳梗塞などの予防効果
期待することができます。

 

また、血液の状態が良くないと
冷えやお肌の老化にもつながります。
 

血液がドロドロだと、栄養や酸素を運ぶという
本来の役割が、うまく出来なくなってしまうからです。
 

こちらも、サラサラ血液を取り戻すことで
症状の改善につながります。

 

 

ここで、注意をして欲しいことがあります。
 

確かに、大豆イソフラボンは
LDLコレステロール値を抑制する力を持っています。
 

でも、大豆イソフラボンを手軽にサプリで!
というだけでは、大きな効果を見込むことは出来ません。
 

大豆食品を多く摂ることに加えて、
サプリも一緒に服用するとより効果的になります。
 

加えて、日ごろの食生活に気を配ったり
運動習慣をつけるという事も大切です。

 

 

最後に・・・

大豆イソフラボンの効果については
先にも書きましたが、今も研究が続いています。
 

これからも、様々な有用性が
明らかになってくるのではないかと思います。
 

ふぅ~ん・・・
そうなんだぁ~ってかさぁ~
 

大豆イソフラボンって、
1日にどのくらい摂ったらいいの?
 

という疑問の声が、
どこからか、上がっているような気もします(汗;

 

 

それと、大豆イソフラボンの代謝物には、
エクオールがあります。
 ※代謝物:生体内で、物質が化学変化を受けて生成する物質
 

すでに、サプリメントにもなっていますので
ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
 

エクオールもまた、大注目株です♪

 

 

大豆イソフラボンの摂取量についてと、
エクオールの効果などの詳しいお話し

 

この2つについては、
それぞれ別の記事でお届けいたします。

 

 

 

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≪参考≫
 イソフラボンの選び方・使い方ナビ / イソフラボンの大百科
 イソフラボンとは イソフラボンの基本のキ / イソフラボン倶楽部 ニチモウバイオティックス株式会社
 大豆イソフラボンとは?その効果効能・副作用と1日摂取目安量 / 薬事法マーケティングの教科書
 イソフラボン / わかさの秘密 わかさ生活