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その小さい粒の中に
たくさんの成分がギュッと詰まっている大豆!
たんぱく質や脂質などの主成分はもちろんのこと、
微量成分も数多く含まれています。
![大豆と豆乳](http://daizunohanasi.com/wp-content/uploads/2017/03/6d3c8ab99b9002cfd7407c7acba04e4e.jpg)
どんなものがあるのか?というと
- 大豆サポニン
- 大豆レシチン
- 大豆イソフラボン
- オリゴ糖
- ビタミンK
などです。
もしかして、
いつかどこかで聞いたことがある!
というものが並んではいませんか?
大豆の微量成分は、その機能に注目が集まっており
今も様々な研究が続けられています。
中でも、一番の注目株は大豆イソフラボンです。
大豆イソフラボンとは、
いったいどのような成分なのでしょう。
その効果についても併せてお届けいたします。
大豆イソフラボンとは?
大豆イソフラボンは、
大豆の胚芽に多く含まれている、フラボノイドの一種です。
そのフラボノイドは?というと、
ポリフェノールの一種です。
なんだか、ややこしいですね^ ^;
簡単に説明すると・・・
ポリフェノールは、植物に含まれている組織成分の総称で、
「フラボノイド系」と「フェノール系」に分かれます。
この「フラボノイド系」に属している1つのポリフェノールが
大豆に含まれているイソフラボンになります。
大豆1粒中の含有量は、0.2~0.3%という貴重な成分です。
大豆イソフラボンの種類
細かい話になりますが、
実は、大豆イソフラボン自体も複数成分からなっています。
※現在確認されている成分は15種類です。
◎グリコシド型:配糖体(分子に糖が結合しているもの)
ゲスチニン、ダイジン、グリシニン
◎アグリコン型:非配糖体(分子に糖が結合していないもの)
ゲニステイン、ダイゼイン、グリシテインなど
というように、2種類に分類されています。
グリコシド型とアグリコン型の違いは、
糖が結合しているか否かだけなのですが、
このことが、分子の大きさに影響を与え
吸収率の違いを生んでいます。
どういうことかというと・・・
分子は、糖が外れた小さな形でないと
体内に吸収されることができません。
グリコシド型の分子には糖が結合していて、
腸内細菌によって分解されると外れるようになっています。
分子が吸収され始めるのは、分解された後です。
方やアグリコン型の分子は、糖の結合が無いため
体内に入るとすぐに吸収され始めます。
違いが出て当然といえば、当然のことではないでしょうか。
ちなみに、グリコシド型とアグリコン型の吸収率を比べると、
その差は3倍以上と言われています。
大豆イソフラボンの効果
さぁて・・・
何はさておき、
ここが、一番気になるところではないかと思います。
大豆イソフラボンの効果を、
大きく3つに分けて説明していきます。
エストロゲン様作用と抗エストロゲン作用
大豆イソフラボンが注目される理由は、
女性ホルモンのエストロゲンと化学構造が似ており、
体内でも似たような働きをするというところです。
エストロゲンは、
- 女性らしい体系を作る
- 妊娠しやすい体を作る
- 肌をつややかにしたり、髪の毛を豊かにする
- 動脈硬化抑制
- 骨粗鬆症予防
などの作用を持っています。
ただ、残念なことに、
加齢と共に分泌量が減っていきます。
それによってもたらされる様々な障害は、
頭の片隅にあるのではないでしょうか。
代表的なものは、
更年期障害や動脈硬化、骨粗鬆症などです。
大豆イソフラボンには、
不足していくエストロゲンを補う働きがあります。
これを、エストロゲン様作用といいます。
つまり、エストロゲンの不足から起こる障害を緩和、
もしくは予防する効果があるということです。
そして、ちょっと意外な事かもしれませんが
大豆イソフラボンは、全く逆の働きも持っています。
何か?というと、
エストロゲンの過剰分泌を抑える働きです。
エストロゲンは、日常の不摂生が主な原因となって
過剰分泌を起こすことがあります。
こんな時、大豆イソフラボンは、
エストロゲンの分泌量を抑えてくれます。
こちらは、抗エストロゲン作用と言われています。
エストロゲンの過剰分泌による障害をあげると、
不眠や頭痛、骨粗鬆症、生理不順
性欲減退、脂肪蓄積、加齢亢進、などなど・・・
まだまだ、たくさんでてきます。
が・・・
中でも、乳がんや前立腺がんなど、
性ホルモン依存性がんの予防に効果があるとされています。
※性ホルモン依存性がん:ホルモン濃度が高いと発生しやすいがん
※男性の方へ
女性ホルモンだから、関係ないや!
なんて思ってはいませんか?
女性の量からすると、各段に少ない量ではありますが
男性にも、エストロゲンは分泌されています。
前立腺がんもそうですが
女性乳房も、男性ホルモンの過剰分泌に起因しています。
ここでの大豆イソフラボンは、
男性ホルモンを抑える役割を果たしてくれますから
病気の予防効果も期待することができます。
抗酸化作用
人は呼吸をして、酸素を取り込むことで
エネルギーを生じています。
ただ、このエネルギー生成過程において、
酸素に触れた細胞などは酸化してしまいます。
それだけではありません!
体内に取り込まれた一部の酸素は
活性酸素へと変化します。
活性酸素は、細胞を攻撃し
身体に悪影響を及ぼします。
といっても、普段は、体内に存在する抗酸化物質が
活性酸素を中和しているので心配ありません。
ただ、何らかの原因で、
活性酸素が大量発生することがあります。
体内にある抗酸化物質は、
活性酸素の攻撃を繰り返し受けることで
次第に量が減っていきます。
つまり、体内において
細胞の酸化が進みやすい環境が出来あがるわけです。
![悩み](http://daizunohanasi.com/wp-content/uploads/2017/03/cb7b5e742bfe120eddb50b65d58b425e.png)
結果、細胞のガン化や
過酸化脂質の発生、増加という現象が起こります。
そうそう!
お肌の老化も、細胞の酸化が原因なんです。
活性酸素って、怖いと思いませんか?
ちょっとぉ~
大豆イソフラボンの話だよねぇ~!?
なんて思っているかもしれませんね^ ^;
少しだけ、活性酸素のことを知って欲しかったので
長いかなとは思いましたが、書かせていただきました。
で・・・
この、活性酸素を中和する
という作用を持っているのが、大豆イソフラボンです。
細かい話をするとしたら、
大豆イソフラボンの持つゲニステインやダイゼイン
といった成分が、そういう働きをしてくれます。
ということは?
活性酸素が原因で引き起こされる
様々な症状の予防・改善効果があるということです。
具体的には、
- 生活習慣病の予防
- ガン予防
- 血流改善
- 肌トラブルの予防や改善
などの効果を期待することができます。
脂質代謝改善作用
漢字が並ぶと難しく感じてしまいますが、
毛嫌いしないでくださいね^ ^;
これは、大豆イソフラボンが
血中脂質に対して作用するというものです。
※血中脂質:コレステロール、中性脂肪など
中でも、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)への
作用が認められています。
LDLコレステロールは、
![動脈硬化](http://daizunohanasi.com/wp-content/uploads/2017/03/ef0fb8f778118bd6ed9300732d2bf93f.jpg)
よくご存じの方も多いのではないでしょうか。
血液をドロドロにするので、
動脈硬化の原因になることでも有名です。
大豆イソフラボンは、LDLコレステロール値を抑制し
血液をサラサラに改善する作用があります。
よって、心筋梗塞や脳梗塞などの予防効果を
期待することができます。
また、血液の状態が良くないと
冷えやお肌の老化にもつながります。
血液がドロドロだと、栄養や酸素を運ぶという
本来の役割が、うまく出来なくなってしまうからです。
こちらも、サラサラ血液を取り戻すことで
症状の改善につながります。
ここで、注意をして欲しいことがあります。
確かに、大豆イソフラボンは
LDLコレステロール値を抑制する力を持っています。
でも、大豆イソフラボンを手軽にサプリで!
というだけでは、大きな効果を見込むことは出来ません。
大豆食品を多く摂ることに加えて、
サプリも一緒に服用するとより効果的になります。
加えて、日ごろの食生活に気を配ったり
運動習慣をつけるという事も大切です。
最後に・・・
大豆イソフラボンの効果については
先にも書きましたが、今も研究が続いています。
これからも、様々な有用性が
明らかになってくるのではないかと思います。
ふぅ~ん・・・
そうなんだぁ~ってかさぁ~
大豆イソフラボンって、
1日にどのくらい摂ったらいいの?
という疑問の声が、
どこからか、上がっているような気もします(汗;
それと、大豆イソフラボンの代謝物には、
エクオールがあります。
※代謝物:生体内で、物質が化学変化を受けて生成する物質
すでに、サプリメントにもなっていますので
ご存じの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
エクオールもまた、大注目株です♪
大豆イソフラボンの摂取量についてと、
エクオールの効果などの詳しいお話し
この2つについては、
それぞれ別の記事でお届けいたします。
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