味噌や醤油、豆腐に納豆etc・・・
大豆を原料にした食品って、
結構あると思いませんか?!
それに、どれもが身近な食品だったりします。
ただ、大豆を原料に他の何かを作っているのは、
日本に限ったことではありません。
海外においても、大豆加工食品は作られています。
ということで(?)
大豆加工食品にはどのようなものがあるのかを、
日本と海外とでまとめてみました♪
日本の大豆加工食品
それでは、日本で作られている、
大豆加工食品から行きたいと思います。
工程がつながっているもの同士を、ひとくくりにしました。
大豆の成長過程で出来るもの
◎大豆もやし
暗い所で大豆を発芽させた、芽と茎です。
大豆もやしは、一般的に「豆もやし」と呼ばれています。
頭に大きな豆が付いている、あのもやしです。
◎枝豆
大豆がまだ熟す前の、青いうちに刈り取ったものです。
枝豆は、枝豆という植物があるわけではなく、
もとを正せば、大豆です。
生の大豆からできるもの
◎打ち豆
大豆を粗く潰して乾燥させたものです。
煮物などに用いられます。
◎乾燥大豆
大豆を乾燥させたものです。
普段お店に並んでいるものが、乾燥大豆になります。
◎大豆粉
乾燥大豆を、そのまま粉砕したものです。
近年、糖質オフのパンやスイーツの材料として
注目を集めています。
煎った大豆からできるもの
◎煎り豆
大豆を火で煎ったものです。
おやつやおつまみとして、そのまま食べることができます。
また、節分で撒く豆も、煎り豆です。
◎きなこ
煎った大豆を粉にしたものです。
お餅につけたり、お菓子にも利用されています。
大豆を煮たり蒸したりしてできるもの
◎煮豆
大豆を煮込んだ料理です。
昆布や野菜と炊き合わせることもあります。
◎味噌
蒸した大豆に米(麦)麹と食塩を加えて
発酵・熟成させたものです。
◎納豆
蒸した大豆を、納豆菌で発酵させたものです。
砕いた大豆から出来るもの
◎大豆油
粗く砕いた大豆から、油分を搾り取ったもので、
食用油の主成分になっています。
また、マヨネーズやドレッシング、
マーガリン・ショートニングの原料としても利用されています。
◎脱脂大豆
大豆油を取った後の搾りかすのことで、
家畜のえさになります。
◎脱脂加工大豆
脱脂大豆から皮を取り除き、
醤油醤油醸造用に加工したものを言います。
◎醤油
大豆や脱脂加工大豆を、
醤油麹菌などを利用し、醸造したものです。
◎豆乳
水に浸した大豆を、粉砕・加熱し濾過したもの。
豆腐やゆばの原料ともなります。
◎おから
豆乳を絞った際の搾りかすのことです。
卯の花(おから炒り)として、食卓にも登場します。
また、家畜の餌としても利用されています。
◎ゆば
豆乳を加熱し、その表面に出来た被膜を
竹串で引き揚げたものです。
◎豆腐
豆乳に、凝固剤(にがりなど)を加えて固めたものです。
固め方によって、絹ごし豆腐や木綿豆腐、
寄席豆腐など、数種類の豆腐があります。
◎焼き豆腐
堅めに作った木綿豆腐を水切りし、
両面を焼いてあぶり、焦げ目をつけたものです。
他の豆腐より、味が入り易く、崩れにくいのが特徴です。
◎油揚げ(薄揚げ)
堅めに作った木綿豆腐を薄切りし、水切りした後
植物油で揚げたものです。
◎生揚げ(厚揚げ)
木綿豆腐を水切りして、植物油で揚げたものです。
外側は上がっていても中は豆腐(生)というところから
生揚げと呼ばれています。
◎がんもどき
水切りした豆腐を潰して練り、具を加えてから、
形を整えて植物油で揚げたものです。
飛竜頭(ひりょうず)とも呼ばれています。
◎凍り豆腐
豆腐を凍結・熟成させた後、
解凍してから乾燥させたものです。
地域によって、高野豆腐やしみ豆腐と呼び方に違いがあります。
◎豆腐よう(唐芙蓉)
豆腐を紅麹と泡盛などで作った漬け汁に漬け込み
発酵・熟成させたもので、沖縄の郷土料理です。
なんとまぁ~!
バリエーションに飛んでいること、半端ないですね^ ^;
大豆のように、様々な加工食品が出来る素材は、
なかなか無いように思います。
余談ですが、「大豆の七変化」というタイトルで、
お子様向けに、大豆加工食品と工程をまとめたものがあります。
⇒ 「ダイズの七変化を見てみよう!」
こうやってみると、七変化と言っても
言い過ぎではないなぁ~と思ってしまったところですwww
海外の大豆加工食品
ここからは、海外の大豆加工食品をご紹介いたします。
◎腐乳(フウルウ)
固く作った豆腐を脱水し、細かく切ってカビ豆腐にしたものを
塩漬けにしてから、もろみに漬け込んで発酵・熟成させたものです。
チーズのように柔らかいもので、豆腐ようの起源と言われています。
◎豆豉(トウチ)
蒸した大豆を、塩や麹菌で発酵・熟成させたものです。
調味料や、中華料理の材料として用いられます。
◎テンペ
十分に煮た大豆を、テンペ菌で発酵させたもので
インドネシアの伝統的な発酵食品です。
味に癖が無いため、様々な料理に利用することができます。
◎ケチャップ・マニス
大豆から大豆麹を作り、食塩水を合わせて発酵・熟成させます。
出来たもろみから抽出した液に、
パームシュガー(ヤシ糖)や香辛料を加えて作られます。
ケチャップという名前ですが、日本のケチャップとは別物で
甘辛い醤油というイメージを持っていただくといいかもしれません。
◎タウチョ
大豆から作った大豆麹を、一度天日で乾燥させてから
食塩水と合わせてもろみを作り、発酵・熟成の後
パームシュガーや香辛料、水を加えて作ります。
日本の豆味噌に近い調味料です。
以上になりますが、
豆腐や豆乳、湯葉の類は、種類が多いこともあり
あえて、省かせていただきましたのでご了承ください。
また、調べられる限り調べまくってのご紹介ではありますが、
中には、漏れがあるかもしれません。
こんなものがあるから加えて欲しい!
というご要望がありましたら、
お気軽にメッセージをいただければと思います。
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大豆の豆知識 / 農林水産省
中国豆腐事情と腐乳 / FoodWatchJapan 横山勉
大豆のすべて / 株式会社サイエンスフォーラム